Mar 03, 2008
We Were One Man
- Nous etions un seul homme
- 1979
- France
- IMDb
- ゲイが描かれている
- 時代
- 友情
- 男女三角関係
Story
第二次世界大戦が終わろうとしている時に、フランスのある村のはずれにひとりで暮らしてる農民の青年ギィは何かが衝突する音を聞く。音がした森の中へかけつけると、そこに金髪のドイツ兵が血を流し意識を失って倒れていた。ギィは彼を自分の家に連れ帰り傷の手当てをした。やがて目を覚ましたドイツ兵はテロリストに襲われた事、自分の名前はロルフである事などをフランス語で話した。ギィは少し変わった青年で、子供のような単純さと残虐性を持ち合わせており、隊に戻ろうとするロルフの行く手を阻止する。理由は単純だった。ギィはひとりぼっちの寂しい暮らしに戻るのが嫌だったのだ。ロルフもまた、ナチスの行いに少しだけ疑問を感じており、なんとなく戻る事が出来ず、結局ふたりは共に暮らす事となる。定期的に村の娼婦の元へ行ったり恋人との逢瀬をかさねていたギィは、ロルフに「女が恋しいか?」と聞く。ロルフはつぶやく、「ここに女がいたなら俺が留まっている言い訳になるのにな…」と。ふたりで楽しいながらもひっそりとした暮らしの中、ギィの家にドイツ兵がいるという事は秘密であったが、やがてギィの恋人が知る事となる。
Review
この映画を見終わった時に、「すごい作品と巡り会ってしまった!」と思った。フランス農村の青年ギィの行動が理解できないのだが、その理由は映画の中で語られる。何も音がしない静寂の中に突然のクラッシュ音と共に、ロルフが現れたのだ。ギィにはかなり鮮烈に何もない日々に刺激が飛び込んできたようなもの。それだけの理由で彼はロルフの復帰を阻む。ロルフもまたギィは少しおかしいと思いながらも、その純粋な気持ちを拒む事が出来ない。しかもロルフは自分自身のセクシュアリティを知っている。ロルフには複雑な思いが続く日々だったであろう。ギィは風呂も入らないような粗野な男で、他人を思いやる気持ちなどほとんど無く、すべては自分のためにロルフを置いている様に見える。ただ、本人も知らないうちにロルフが自分の一部となってしまっていたのだろう。もともとふたりは似た者同士だったのだし。ギィがよく見る幻覚…。ラストシーンがこの幻覚へと続くのだけど、ビジュアル的にもかなり美しいと思った。たとえそれが土にまみれていても。かなり露出したシーンや下品なシーン、そして残酷なシーンがあるので、苦手な人にはお勧めできませんが、名作。
1992年第1回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で「ぼくたちは愛しあった」というタイトルで上映されたようです。
