Mar 03, 2008
Tan Lines
- Tan Lines
- 2006
- Australia
- IMDb
- ゲイが描かれている
- 恋愛
- セックス
Story
オーストラリアの小さな町で母親と暮らしているMidgetは、友達とサーフィンしたりスケボーしたりパーティーしたりと、退屈な毎日を送ってる。Midgetは母親と同じベッドで寝る生活にもうんざりしていたし、この誰もがお互いを知っている狭い町にもうんざりしていて、町を出る事を夢見ていた。そんな時、友達Danの兄のCassがサーフボードを抱えて4年ぶりに町に帰って来た。Cassがゲイなのは誰もが知っている。戻って来たCassは町の外の世界を知っていて自信に満ちあふれていて、その上ワイルドでセクシー。Midgetはすぐに彼に興味を持ち、CassもまたMidgetをすぐにベッドに引き入れてくれたのだが……。
Review
上記したストーリーだけだと、なんかどこにでもある初体験もの映画みたいなんだけれど、ネタバレしてしまうと、かなり興味深い人物描写と面白い要素が組み込まれている。まずMidget。ニックネーム?本名だろうか?彼の母親は最後まで髪の毛や手しか映らないけれど、彼は家にひとつしか無いベッドで母親と一緒に寝ている。家の全体図は最後まで映らないけど、たぶん貧しい。父親はいない。母親は夜の仕事までいつもベッドの中で寝ている。そんな生活環境で育っているので、彼はよく空想の世界を見る。ハッキリと。町から出たい願望も空想も逃避から来ていると思われる。ゲイのPaulに話しかけたのも、最初から自分がゲイだという自覚があってこそだけれど、友達の手前、絶対に自分がゲイだということは隠しておきたいと思っている。Cassはストーリーの前半ではMidgetに色々と外の世界や新しい世界を伝える頼もしい年長者として画かれるけれど、最終的にはまだ自分をコントロールする事ができないでいて、ゲイだということで仲違いした両親のかわりに頼れる大人を求めているので、Midgetが都合良く甘えて来ても、段々受け入れられなくなってくる。Midgetには悪い意味で子供の無邪気さがたぶんに残っていて、そもそも最初からCassの4年越しの想い人との間に空気を読まずに入り込んでしまっている。人前でCassとふたりでいるところを見られたくないけど、トイレには手をつないでついて来てもらう……。どれだけガキなのか。(笑)そしてMidgetのことが好きなAlice。MidgetはAliceの家で人に言えないアルバイトをしていて、この光景もすごく奇妙で、一瞬Midgetの空想の続きなのかと思うけれど、現実。Aliceは普段は明るい子だけれど、何か影がある部分でMidgetと共通している部分がある様に思える。彼女が体はもう大人になっているのに、叔母に腕力的にも逆らえないのは、恐らくずっと虐待されていたからだと思うし、たぶん飼っている犬が怪我をしているのも虐待のせいだと思う。だいたいこんな感じの深読み(笑)で映画を見たら、サーフィンやスケボーのシーンでもいつだって曇り空なのがわかる気がする。町を出たいけど具体的には何も考えられない、友達を含め毎日ただ酔っぱらってるかラリっているだけ。パーティーではそれぞれ自分のiPodで音楽を聴いて踊り、覚えたてのセックスにハマる日々。これはなかなか成長しない子たちを描いた映画。でも実はコメディに入れようかどうか迷った映画でもある。Midgetの家庭環境は可哀想だけれど、可哀想なものとして描かれてない。それはMidgetの空想の力であり、Midgetのsillyな振る舞いのせいだと思う。最後の終わり方は結構好き。馬鹿な子だけどMidgetが可愛い。そして実は成長過程のCassのラストのシーンも、急に小さく見えて可愛く感じた。みんな強く生きろよ〜と思ったり。ところで、Midgetの友達のDanとDickheadは、Midgetの事をGirlyだってバカにしつつもペアルックだったりするんだけれど、その辺の皮肉が笑えたなー。めちゃめちゃ仲良しやん!!みたいな。英語字幕が出なかったので、結構厳しかった!ってのが本音。オーストラリアなまりが……ってことにしておこう。(笑)
http://www.tanlinesthemovie.com/
http://www.myspace.com/midgethollows
ジャケットの写真は主人公のMidgetじゃなくてCass。
作品中の音楽が結構かっこよかった。監督がミュージシャンの友達が多いのか、Cass役の俳優もDan役の俳優もミュージシャン兼業みたいだね。
