Mar 03, 2008
Sun Kissed
- Sun Kissed
- 2006
- USA
- IMDb
- ゲイが描かれている
- 恋愛
- バイオレンス
- セックス
Story
小説の執筆に専念するために、Teddyは恩師のCrispinから田舎の砂漠の中に建つ家を借りる。彼をその家まで案内し、世話をしたのはCrispinの知人の息子で、役者を目指しているハンサムなLeoだった。ふたりはすぐにうちとけ、TeddyはLeoがやって来るのを心待ちにし、彼がいない時は退屈で孤独な時間を過ごす。酒を飲みながらお互いの話をしていくうちに、バイセクシュアルのLeoは子供の頃の男友達との性体験の話をし、Teddyは自分がゲイだとわかった時の話をする。やがて酔いにまかせてダンスしたりしているうちに、ふたりは自然に体の関係になってしまう。しかし次の朝、LeoはよそよそしくTeddyを残して去ってしまう。Leoにはかつて彼女がいたと言っていた。Leoの脳裏に時々現れる謎の女性。別れ際にLeoはTeddyのせいではなく、自分のせいだ……と言っていた。
Review
9日間で撮られた低予算映画。以下、この映画を見るつもりの人は本当は読まない方がいいです。というか、私も実はよくわかってません。(笑)なので以下の解釈が間違っているかもしれないです。まず、他の映画のDVDにたまたまこの映画のトレイラーが入っていて、そこで若い男ふたりがやたら熱いキスをかわしたり、セクシーに絡み合っていて、ラブストーリーなんだなと思いました。で、買ってみたらいい意味で予想が外れてました。以下、本当にネタバレです。これ、確かにTeddyとLeoのラブストーリでした。しかも最初はまるでTeddyが主役の様にストーリーが進むんですが、途中でTeddyが姿を消してLeoが主役に。インディーズ映画にありがちなストーリーの破綻かと思いましたが、またある時にTeddyが急に出て来て、関係が続く。何よりまたTeddyが小説を書いている。同様にLeoの妻と思われる女性が急に出てきては消え、また現れる。しかも彼女は明らかにどこかの時点で死んでいるのに。そして繰り返されるLeoの見る悪夢のようなビジョン。ラブストーリーを見ていたはずだったのに、気がついたらおかしな世界を見ているんです。結局私がわかったのは、小説を書いたのはLeoでTeddyは存在しないのだろうという事。夢に出て来る妻も恐らく存在しないのだと思います。小説のネタとしてTeddyが語っていた母親へのカミングアウトのエピソードは実はLeoの体験で、母親から「あなたはゲイではないのよ」と否定された事から生まれたのが妻の存在。そしてLeoは自分の脳裏に何度も何度も殺された妻のビジョンを出現させる。Teddyは恋人であり、Leoでもあるのでしょう。Teddyが子供の頃にガソリンスタンドのダークヘアの男に恋をしたエピソード通り、Leoの見るビジョンの中でセックスしたふたりの男もダークヘアで、Teddyもダークヘア。(逆に妻はブロンド)ただ、もしかしたら妻は本当にいて、彼が殺したのかも?その辺がよくわかりません。そしてTeddyに家を提供したCrispinは何やら統合失調症に関する論を繰り広げていたので、Leoの精神分析医だと考えられるのですが、Leoへの接し方からすると、愛人関係にあるのかも?謎です。考えてみたら、実在しない相手と恋をしていたなんて、この上なく切ない話なのですが、意外と映像はキラキラとしていて楽しめました。本当に最初のラブストーリーかと思わされていた部分や、中間あたりのTeddyの復活でまたもやラブストーリーなのかな?と思った部分など、ふたりの絡みが本当に美しく描かれています。ただし、たぶん意図的にだと思うのですが、この作品はすごくフィルムがザラザラとした感じで仕上げてあるんですよね。クリアな映像でないのは、やっぱりLeoの脳内だからだと思います。そして特筆すべきは、その時に流れる音楽。かなり心地の良いソフトな曲。The Sea and Cakeというバンドの曲だそうで、検索してみたら結構有名なインディーズバンドだったみたいです。CD欲しいな。ちなみに監督のPatrick McGuinnはあのRoger McGuinnの息子ですってよ。なんかね、可愛い感じの監督でした。
