Mar 03, 2008
すべての人のもの
- Something for Everyone
- 1970
- USA
- IMDb
- ゲイが描かれている
- 時代
- サスペンス
- 男女三角関係
Story
オーストリアの田舎町にふらりとやって来た旅行者の青年コンラッドは、森の中にひっそりと建つ美しい城を眺める。それは彼が子供の頃に夢に見ていた城とそっくりで、彼は何としてもその城を手に入れたくなった。しかしその城は今や財政難に苦しむ貴族の未亡人が閉鎖していた。無一文の彼は巧みにこの名家に近づきそこの召使となり、その裏では財政面で利用できる街の成金の娘とその両親にも近づき、目的のためには手段を選ばず着実に力を増していく。未亡人には息子と娘がいるが、ハンサムで若い彼はすべての人の注目を善くも悪くも集めて、彼らを利用していく。
Review
この映画はマイケル・ヨークにあれこれコスプレさせたかったのがミエミエだわ。最初の短パン姿から、いかにも召使的な服装が、だんだん威圧的な制服に変わっていくのがさすがですね。でもオフは相変わらず短パンと…。素晴らしい美脚です。「キャバレー」の頃のマイケル・ヨークにノックダウンされた方、この「すべての人のもの」で更にマイケル・ヨークの虜になりますよ!とにかくこの映画ではマイケル・ヨークの魅力が周りの人を惹き付けてやまず、総コンラッド萌え状態で話が進みますから。(笑)彼はね、ただチャンスが転がり込んでくるのを待っているだけ。計算した行動もいっぱいしてるけど、所詮ぜんぶおませな少女に見破られちゃう程度の幼稚な計算。本当に人をひきつける魅力だけが武器。どの辺がゲイ映画かと言うと、まぁストーリーから想像がつくと思うけれど、マイケル・ヨーク演じるコンラッドはバイセクシュアルで、そこの息子さえも彼の虜ということで。ただ、私にはかなりゲイ寄りのバイセクシュアルのように思えます。というのも、彼は本当にひどい事を次々とやっていくし、それに対して一切言い訳をしないのだけれど、息子のヘルムート(アンソニー・ヒギンズ)に対しては何度も言い訳をしてはなだめて関係を続けるのです。何より、彼がピンチに陥るのはいつもヘルムート絡み。それだけリスクが高い関係をヘルムートの顔色をうかがいつつ続ける理由というのは?そんなことはごちゃごちゃ述べるよりも、映画でマイケル・ヨークがヘルムートといる時のコンラッドをどういう表情で演じているかを見ればわかると思います。しかし、このような映画が30年以上昔にアメリカで撮られていたというのが素敵ではないですか。センセーショナルとされた「日曜日は別れの時」よりも前に撮られていますよ。しかもハッキリと男同士のキスシーンも入れてあるし。(しかし、この映画は過去にNHKで放送されたそうで、うちにはその時の日本語字幕付きが回り回ってやって来たのですが、なんとキスシーンがカットですよ!!アメリカで出ているビデオでは当然カットされていません。)
原作は『料理人』(ハリー・クレッシング(著)ハヤカワ文庫)という小説なのですが、映画とは違い、セクシャルな感じは無く、映画はほんの一部の設定やテイストを拝借して独自に膨らました作品のように思います。まぁ、別の方法で息子がなついちゃうんですけどね。
