Mar 03, 2008
Shock to the System
- Shock to the System
- 2006
- Canada
- IMDb
- ゲイが描かれている
- バイオレンス
- サスペンス
Story
NYで活動しているゲイの探偵Donald StracheyはPaul Haleという青年から仕事の依頼を受けた。Paulはある人物を捜してほしいと言ってきたが、ひどく周囲を気にして脅えているようでもあり、結局急にやって来た車に遮られ、誰を捜すのかは告げないまま小切手だけを渡して姿を消した。しかしその後DonaldはBailey刑事から連絡を受ける。Paulが薬物を飲んで死に、彼のポケットにDonaldの名刺が入っていたためだ。「彼は君のボーイフレンドか、それとも依頼人なのか?」というBailey刑事の問いに、Paulの母親はPaulはゲイではないと否定し、自殺する様な子ではないと、殺人の可能性を訴える。Paulは確かに自分のセクシュアリティに混乱していたが、ゲイを「治す」ためのセラピーを受け、ゲイではなくなったのだと言う。そしてその通り、彼はPhoenix Foundationというゲイを「矯正」する施設の広告塔になっていた。そこでDonaldはこの施設で潜入捜査をすることに。「Third Man Out」に続くDonald Stracheyシリーズの第2弾。
Review
「Third Man Out」で謎だった部分、過去にDonがなぜ軍隊を辞める事になったのかが描かれ、恋人Timmyとの信頼関係も深く掘り下げられ、チョイ役で出てきていたホテルのボーイも意外な形で再度登場するなど、前作を見ているとかなり愛着のわく作品になってます。ゲイを「治す」ためのセラピーを受けるグループの人たちや、DonやTimmyの周囲のゲイなど、それぞれベクトルやライフスタイルやステータスの違うゲイが描かれているのですが、長年恋人と幸せに暮らしているDonでさえ、「もし自分がゲイじゃなかったら?」という疑問にとりつかれ、模索し、恋人にも答えを求めるのですが、それに対するTimmyの答えが印象的です。Timmyは自分がゲイだという事に満足しているし、たとえその「もし」を想像しても、それは単なる「違い」であって、必ずしも今より良い現実であるとは限らないのだと。これでちょっとケンカになっちゃうんですが、その後のDonの過去の告白シーンがまたいいんですよ。チャド・アレンの全泣きの演技がすごいし、あのシーンでふたりの絆がより強くなるのですが。ミステリーものだけれど、テーマも大きく取り上げなくては行けないので、結構大変だろうなぁと思うのですが、原作の小説がしっかりしているからこうやって仕上げられるんでしょうね。続編が楽しみです。ところで、私立探偵がゲイ雑誌に顔が載っちゃって面割れしてるって、仕事に支障ありまくりで大変だわね。あと、オッサン扱いとして完全にいじられキャラになったTimmyが面白い。
