Mar 03, 2008
Road Movie
- Rodeu-mubi
- 2002
- South Korea
- IMDb
- ゲイが描かれている
- プラトニック
- 男女三角関係
**NO IMAGE**
Story
株の暴落で全財産を失ってしまったソグォンは、妻からの信頼も失い路頭に迷う。ボロボロの状態で自殺を考えていた彼を救ったのは駅でホームレスとして生活している登山家デシクだった。全くのウツ状態で何も出来ないソグォンであったが、デシクのおかげで何とかホームレスの生活に馴染んできたのだが、警察がやってきてホームレスを次々に施設に送り始めたため、2人はあてもない旅に出る事になる。
Review
正直色々と凝って作ってあって驚かされました。途中、ソグォンとデシクの間にイルジュという女性が加わりますが、この女性の存在すらも、結局の所ソグォンがどう転んでもヘテロでしかなく、デシクが間違いなくゲイであることの念押しのために存在し、それでも切れないふたりの絆をより強く感じさせる存在だったと思われます。何をやっても上手く行かないで死を見つめるソグォンと、ソグォンを生かせておきたいかつて死を見つめた男デシクの対比がいつまでも続いて、交わりそうなのにギリギリの所でずっと平行線、そんな緊張感がとても楽しめた作品でした。実は凝っているだけに映画を見ていてわからなかった点がいくつかあったのですが、検索したらいきなり監督のインタビューが出てきちゃって、ついつい読んでしまったらほぼ解決してしまいました。監督はゲイではないのですね。そう言われてみればあのラストはそんな気がしました。最大の疑問だったのが冒頭のセンセーショナルなファックシーンは何だったのか?平手を打って送りだしたのと、打たれたのは誰だったのか?これが全くわからなくて、もう一度見たらわかるのかしら?とも思うのだけど、あれはふたりが実現できなかった幻想?とか色々思ったり。解決したのは最初の疑問のファックシーンの方。あれはヘテロが思い描くゲイの姿だそうで、映画を見るとそうではない事がだんだんわかってくる、という試みだそうです。実際にソグォンが何度も自暴自棄になって薬を服用し、デシクを挑発するように自分を犯してもいいと言うのですが、デシクは絶対にそのような事をしませんでした。もしこれをやっていたら、残念ながら私はこの映画に最低の評価を下したと思うのですが、あの時のデシクはボロボロの状態のソグォンに付け込むような事はせず、厳しいながらも自分の影ながらの愛をもって彼を支え続けていました。物語が進むに連れて、もはや閉鎖されたふたりだけの空間と言うのが存在し、ソグォンにとってはそれが息苦しくもあるけど逃れられない場であり、デシクはいつもソグォンが自分から離れていく事を恐れるようになってしまい、最高に緊張した状態でソグォンの出した決断がラストのような状態を招いてしまう……、その密な空間の描写が最高にドキドキしました。ずっと交わりそうで交わらなかったふたりの平行線の道が、ようやく交わった瞬間、私は本来ならあのようなラストは好きではないのですが、この作品においてはこれしかなかったかなと思いました。ビジュアル的にも最後の塩倉庫でのシーンは最高に美しかったし、かなり堪能できる作品でした。