Mar 03, 2008
Poster Boy
- Poster Boy
- 2004
- USA
- IMDb
- ゲイが描かれている
- カミングアウト
- 差別
- 家族
Story
HenryはNYエンパイアステートビルの見える一室である出来事についてインタビューを受けていた。それは、Henryの父で上院議員であるJack Krayの再選選挙の演説で起きた出来事だった。Henryの父は同性愛について強く否定的な意見を述べる超保守派の議員で、家族に対しても威圧的な態度を示し、Henryが通う大学での演説で若い層の票を取り込むために、嫌がるHenryに息子として父を讃える演説をすることを強要したのだった。しかし父はHenryがゲイである事は知らないが、Henryの性的な関係は大学内でも繰り広げられているため、一部の学生の間では公然の秘密なのであった。演説の前日、彼は大学のパーティーでAnthonyと出会った。Anthonyはゲイの活動家で普段からHenryの父に抗議活動を行っていたが、この時は親友のIzzie(彼女はHIV+)と一緒にただの憂さ晴らしで大学生に成り済ましてパーティーに出ていただけで、ふたりの出会いは本当に偶然で、お互い誰なのかも知らずに一夜だけの関係を持ったのだった。そして次の日、Anthonyは自分が寝た相手がKray上院議員の息子であることを知る。
Review
何かつくづく惜しい映画だと思う。現実にチェイニーの娘メアリーがレズビアンであることで色々と政治論争があったのが記憶に新しいので、ちょっとインパクトが弱い。父親は絵に描いた様な腹黒オヤジで、最後まで息子への愛情の様なものを見せなかった。完全に家族は崩壊していて救いがない。おまけにIzzieのエイズの描き方も、ちょっと大雑把で救いがない。(というか、最後、語りで終わらせるとは……)でもいい事も言っている。ただそのメッセージを全て台詞で言わせているのでは映画の意味がない。そんなわけで、この映画の中でキラリと光るのは、やっぱりHenryが無言で父親にカミングアウトしたシーンだと思う。それでもあのオヤジはなんとかそれを自分の票取りに反映させようとしていたけれど。お互いに素性を知らずに知り合ったHenryとAnthony。父を見て育ったせいで世の中に対して冷めているHenryは決して寝た相手と心地よい時間は過ごさない。逆にAnthonyは本当は朝になってもベッドにいてくれる相手を探しているのに、Henryを騙さないといけない。このふたりが葛藤しながらも次第に溶け合って行く様子を見るのは本当に楽しかった。
