Mar 03, 2008
The Mudge Boy
- The Mudge Boy
- 2003
- USA
- IMDb
- ゲイが描かれている
- 少年時代
Story
農家を営む家の息子ダンカンは母親を亡くしたばかりだった。父は無口な人で、母親を亡くした息子に優しい言葉ひとつかけず、これと言ったコミュニケーションのないまま、ただ家の仕事の手伝いをして日々が過ぎる。ただ、ダンカンは時々亡くなった母親の言動を真似たり母親の形見の服を着て父親を困惑させていた。田舎なので近所と言っても本当の近所ではないけれど、同じ年代の男女はトラックを乗り回し酒を飲んだりして楽しんでいたのだが、ダンカンには友達がおらず、母親が一番可愛がっていた「チキン」という名のニワトリをどこに行くにも連れていた。そんなわけで、彼は「チキン(弱虫)・ボーイ」と呼ばれ、変人扱いだった。やがてダンカンはお金や酒を提供する事でなんとか彼らの仲間になり、仲間になってからはわざとおどけたりして仲間はずれにならないように努力する様になる。そのグループのひとり、少し血の気の多いペリーは家で父親に暴力を振るわれており、彼もまたダンカン同様に孤独を抱えていたため、徐々に二人で過ごす時間が増え、ダンカンはペリーにある種の憧れを持つ様になる。
Review
この映画がNHKが出資しているのに私の知る限りではNHKで放送されていないのは、作品を見て少し納得。台詞にセクシュアルなものが多々含まれるし、子供同士のレイプなんて放送できないのだろう。それから、追いつめられたダンカンがやった事も、もしかしたら見たらトラウマになっちゃう人もいるかも……。ただ、そういうのも含めてラストの父親とのシーンが全てを包み込んで、この映画をいい作品にしているのだと思う。ちなみに、家から亡き妻の面影を追い出そうとする父親はリチャード・ジェンキンスがいい味を出して演じている。本当は愛しているのだという事がひしひしと伝わってきた。そしてジャック・ブラックの息子なんじゃないかと言われているぐらいそっくりなエミール・ハーシュだけど(笑)、素晴らしい演技を見せてくれている。14歳の役だけど、実際は17 歳の時に演じているという。(でも14歳のチキンを見事に演じている。)かなり彼に興味が出たので、こちらもゲイ要素ありといううわさの「Imaginary Heroes」も見てみようと即買いしちゃった。本当にこの映画は心が痛くなる。「変人」と呼ばれる彼のやる事がどんどん裏目に出て追いつめられて行くようで。ダンカンもペリーもちゃんと心の成長が進み、自分の居場所を感じる事が出来る様になるといいな……と思うラスト。でも田舎町という閉鎖された空間では難しいのかもしれないけれど。
