Mar 03, 2008

Flavor Of Corn ,The

  • Sapore del grano
  • 1986
  • Italy
  • IMDb
  • ゲイが描かれている
  • 恋愛
  • プラトニック
  • 少年時代
The Flavor Of Corn

Story

イタリアの田舎町に代用教師としてやって来たのは、まだ学生の身であるロレンツォ。町の学校は12歳から17歳までが1クラスという生徒の少なさ。その中で一番前の席でロレンツォの授業を熱心に聴く生徒がいた。12歳のデュイーリオは町から離れた農家から通っていて、生まれた時に母親を亡くしており、どこか寂しげな感じのする少年だった。ロレンツォがデュイーリオの家に家庭訪問した時に、デュイーリオは自分で作った木彫りの船を好意の証としてロレンツォに贈り、ロレンツォはデュイーリオに対して何か特別なものを感じるようになった。一方で、ロレンツォはある女性と知り合った。いきなりの体からの関係だった。ロレンツォは彼女に対して好意を持ち、彼女もロレンツォの事が好きだと言ったが、彼女には恋人がいた。そして彼女にどんどん深入りしていった時に、恋人と別れる事はできない…と言われ、関係は終わってしまう。そんな虚しさをやさしくかき消すかのように、デュイーリオのロレンツォに対する好意はロレンツォの心を満たしていき、学校が終わるとデュイーリオの家に行き、大自然の中で共に過ごすようになる。デュイーリオの自分へ対する好意は明らかであったが、2人の間には一線を越えるものは何もなかった。デュイーリオからの突然のキス以外は。しかしデュイーリオの義母は2人の関係を疑うようになる。
Review
名作!機会があればぜひ見てほしい。ロレンツォ自身がまだ若く、その若さゆえに肉欲は激しいもので、彼女との体だけの付き合はデュイーリオとの関係と対称的です。このお話で新鮮だったもののひとつに、教師に対して絶対的な尊敬があるのです。デュイーリオの家族も彼が教師だからこそ尊敬して、家に訪問してくれる事を嬉しく思っていて、それゆえにロレンツォにはますます教師としてのラインを越えてはならないという壁があったのでしょう。あと、上には書きませんでしたが、もうひとりロレンツォが越えてはならなかったのがデュイーリオの姉。姉はもうそれなりの年齢なのでロレンツォには何も越えてはならないものはないはずなのですが、やはりデュイーリオの事を思うと関係は持てないのです。特に、姉弟で滝で水を飲む美しい光景を目にしてしまっては…。デュイーリオからの突然のキスのシーンは私の中で近年最高のキスシーンのひとつでした。というかその前後のかけひきやデュイーリオとロレンツォの視線の絡み合いたるや、もっと年上のカップルがかわすそれとかわりないかと思いました。暗闇でそっと手をつなぐ…は姉もやってるのですけどね、その辺の対比がうまいです。義母に声をかけられるまでの視線の絡み合い、ロレンツォは何を思っていたのでしょう。とにかくセリフが少ないながらに色々と伝わってくるシーンです。年齢的には子供であるデュイーリオがなぜそこまでまっすぐにロレンツォとの関係を進められたかというと、恐いものを知らないという子供の無知が行動力になったのでしょう。姉とロレンツォが接近していくのを敏感に感じ取って、嫉妬のあまりどこにでもいるわがままな子供になってしまった一瞬がデュイーリオの子供全開モードだったと思います。反面、家庭環境から「大人の事情」を感じ取れるようになったという面もあり、ロレンツォの孤独も自分の孤独と共通しているように感じ取っていたようです。最初の授業でロレンツォがFlavorで思い出がよみがえると言っていたように、タイトルの「The Flavor Of Corn」はまんまロレンツォにとってのデュイーリオの思い出なんですよね…。あう…、この映画は語ると長くなりそうなのでこの辺で。なぜか映画の中で「ひみつのアッコちゃん」が見られます。思いっきり拍子抜け。(笑)
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