Mar 03, 2008
Everyone
- Everyone
- 2004
- Canada
- IMDb
- ゲイが描かれている
- 結婚
Story
今日まさに結婚の式を行おうとしているライアンとグラント。しかし式の朝になってもライアンの気は乗らない。そもそもなぜストレートのように結婚式をしなくてはいけないのか?今から自分たちが行おうとしているのはweddingなのだろうか。カジュアルにしようと思ったのになぜグラントはタキシードを着ているのか。そもそも、グラントの甥の命日なのに、なぜこの日に式を挙げなければならないのか?次々と不満が出てきて衝突するライアンとグラント。グラントは3年前にふたりが出会ったこの日に式を挙げたかったのだが、直前になって不満を言いだしたライアンに怒ってしまい、今度はグラントの方が式をキャンセルすると言いだす。しかしこの式へ呼ばれた身内やごく親しい友人は間もなくやってくる。ライアン側には母親と2人の兄とそれぞれの妻が、グラント側にはゲイを嫌っている両親の代わりに親しい友人と彼女の夫、そしてグラントの弟とその妻がやって来た。ライアンとグラント達だけでなく、これらのゲストたちもまた、様々な理由で夫婦間の関係がぎくしゃくしている状態で式に参列していた。そして招かれざる客もやって来た。ライアンの母親が通りのベンチで知り合ったホームレスの少年ディランを連れて来たのだった。やがて式に向けて、それぞれの結婚生活の中に潜む問題やそれぞれの思いが浮き彫りになっていく。
Review
Everyoneという言葉で結婚式に集まった人たちをくくっているけれど、彼らの共通点は何か?結婚という結びつきの中で自分を理解してくれない相手に不満を持ちつつも、日々を過ごしているというところか。なぜストレートと同じように結婚するのか?という疑問もあるが、ライアンとグラントもまた他の結婚しているカップルと同じく、この「結婚」という契約に不安を抱きつつも式にのぞむ。ライアンとグラントの喧嘩の中で
I don't know any happy couples. Do you know any happy couples?
Do you know any happy single people?というやり取りにドキッとした。結局どちらにしても人は不安とともに生きていくし、自分が選ばなかった方の道を、もしあの時選んでいたら……と思い起こすのかもしれない。私がこの映画を見て思ったのは、結婚という器の中で形が保たれていた関係も、その器が壊れた時に液体状にグチャッと崩れてしまうものもあれば、ゼリーやプリンのようにプルプルと柔らかい状態であっても形を保っているものがあるのかもしれないという事。突然現れたディランによって、この結婚式はかき回されるのだけれど、彼はこの器を壊していく役目で、それによって私たちは今日結婚式をあげるカップルの今焼き上がろうとしている器が壊れた状態を観察する事になる。結婚していても本音を話せない場合もあれば、思いっきり本音をぶつけられる場合もあるし、これは結婚していなくても、同じ事が言えるんじゃないかなと思った。人間の関係というのは、新鮮さを失ってモロくなるか、年月を経て強くなるか、うーーん、どっちに転ぶかわからないね。ちなみにこの映画の監督は患者の少女を死なせてしまったことでアルコール依存になっているシェパードの役を演じている。そしてプロデューサーは、妻の気持ちもおかまいなしに子供を作るためにセックスをするルークの役を演じている。ゲイ映画を見て結婚についてあれこれ考える時代になったのね。
