Mar 03, 2008

イベント

  • The Event
  • 2003
  • Canada / USA
  • IMDb
  • ゲイが描かれている
  • プラトニック
イベント

Story

マット・シャピロの遺体が運ばれて行く。彼は長年に渡るエイズの闘病生活から逃れるために自殺したのだった。それは家族や友人達が集まるパーティーの夜だった。そのパーティーはマットにとって最後の「イベント」となるべく開かれたマットの送別会であった。この自殺について調査をしていた検事ニックは、やがてマットの長年のパートナーであり親友であったブライアンが勤めるホスピスの患者達が何人も自殺をしている事に気がつく。彼女は疑いを持ってこのパーティーに参加したマットの家族や友人達を取り調べて行くのだが、それが進むに連れてマットをとりまくそれぞれの人達の複雑な心境を知り、またマットだけでなく死を控えたエイズ患者たちを取り巻く現実も知る事となる。
Review
この映画を見て思い出した人も多いだろうと思う映画が「ラストパーティー(原題:It's My Party)」だろう。「ラストパーティー」はエイズの闘病生活にピリオドを打つための最後のパーティーまでを描いた映画だけど、あの映画でも周囲の友人達はかなりの葛藤があった。そしてこの「イベント」はパーティーの後からの話で、もう起こってしまった後には戻れない現実を目の前にして、それぞれの葛藤が描かれている。このような映画はもっとひろく一般で公開されるべきだと思うのだけど、一方で扱っている問題が大きすぎて、影響を考えると公開できない、というのもあるのかもしれない。これはエイズ患者だけに当てはまる話ではないので。自分の愛する者が苦しんで死を望んでいる時に、自分ならどうするか?という疑問はそう簡単には答えが出ない。とりわけマットの母親やブライアンのような最も近い立場だった時に、自分はどうするだろうか。そうする事を望まずにはいられなかったマットの苦しみと、受け入れざるをえなかった母親やブライアンの悲しみは痛い程に伝わってきたのだが、きっと私が感じた痛みの何十倍もあっただろう。最後に見た母親のあの強さは本当に痛々しかった。ただ、この映画がそういう痛さだけではなかったのは、やはり随所に笑うシーンが入っていたり、マットとブライアンの出会いのエピソードなどの幸せなシーンが挿入されていたり、そういうマットの人生の楽しい部分も描かれていたからだと思う。これは本当に公開してほしい映画。たぶん「イベント」を見た今なら「ラストパーティー」ももっと深い部分まで見られるのではないかと思う。
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