Mar 03, 2008
Cote d'Azur
- Crustaces et coquillages
- 2005
- France
- IMDb
- ゲイが描かれている
- コメディ
- 恋愛
- セックス
- 家族
Story
親子4人で父の故郷である地中海に面したコート・ダジュールの町へヴァカンスを過ごしにやって来たのだが、娘のローラはボーイフレンドとさっさとバイク旅行にでかけてしまい、それと入れ替わりに息子チャーリーの親友のマルタンが遊びにやってくる。ふたりはとても仲がいいのに寝るのは別々の部屋。むしろそこがおかしい、と不自然に感じた母ベアトリクスは、チャーリーがゲイで、マルタンは恋人なのではないかと思い始める。しかしこのベアトリクス、オランダ人の母の影響でセクシュアルな面ではとっても寛容で、むしろ仲のいい二人を見て微笑ましく感じている。一方、父のマークは恋人と去って行ってしまった娘を見て寂しく思い、ベアトリクスからチャーリーとマルタンの話を聞いてもどう反応していいのかわからない。一日に何度もシャワーを浴びるチャーリー。こっそり海辺の繁みへ出かけていくマルタン。真夜中でも鳴るベアトリクスの携帯電話。突然セックスが激しくなったマーク。とってもHornyな明るい家族コメディ。
Review
なんというか、健康的セクシーさと、隠されたセクシーさが混在しているコメディなんだよね。たとえば、ベアトリクスもマークもどこにでもいる夫婦であり親なんだけど、よく見るとふたりともすごくセクシー。(実際にベアトリクスはすごくスタイルいい。マークもかなりHotな中年だと思う。)何が新鮮かっていうと、この映画の中では一方でゲイは何でもない事のようにマルタンとチャーリーの間で普通に会話にのぼり、ベアトリクスも自然な事だと考えている所。逆にマークにとっては重大な問題なのだけれど、それは実は自分自身の中でずっと答えを探していたから……という感じか。しかもチャーリーに至っては、男が好きなのかどうか、とりあえず考えてみている。よくあるヘテロの男だと、まずこんな事は考えもしないのだけれどね。それから何と言ってもマルタン。彼の純粋に友情を保ちたい気持ちと、チャーリーへの欲望の葛藤がすごく切なく描かれているのだけれど、チャーリーじゃなきゃだめかというとそうでもなくて、そういう所が常に欲望とともにフラフラとしてしまう人間のリアルな部分を描いている気がする。それとは逆に、マークとディディエ(ジジィェって聞こえるんですけど…)の場合は、それを越えた精神的なつながりが時を経てもあったりして、ちょっとロマンチック。(朝のシーン、ビックリしたけど!)マルタンの繊細な部分は映画の中ですごく重要だったようで、監督たちはわざわざゲイのティーンネイジャーの役者を捜したという。もちろんゲイだから繊細なのではなく、ああいった葛藤を表現するのに役作りに役立つのかもしれないね。そういうわけで、マルタンを演じている役者はオープンリー・ゲイとのこと。それから、マルタンがクルージングする場所は何度も映画の中に出てくるけれど、寂れて暗いイメージではなく美しくロマンチックなイメージに思えるように努めたそうで、その辺は見ていて全然マイナスなイメージはなかったね。(ただ夜のシーンは画面は暗いけど。)ラストは唐突だけど結構好きだわ。実は原題にある COQUILLAGES(貝)が映画の最初からいたるシーンで上手く使われている。同監督たちの「My Life On Ice」はこれほどHornyではなかったけれど、やっぱり漠然と揺れる気持ちを上手く描いていたのよね。
