Mar 03, 2008
Book of Daniel, The
- The Book of Daniel
- 2006
- USA
- IMDb
- 登場人物がゲイ
- 信仰
- 家族
Story
主人公のダニエルは牧師をしていて、彼は物語が始まったときから普通にキリストと話をしているので、普段からキリストが見えていたらしい。そのキリストというのが、いわゆるよくいるタイプではなく、なんて言うか物静かなヒッピー?けっして聖書の言葉をベラベラしゃべったりせず、なんというか、いつもダニエルの言葉を聞いて、時々応えるという感じで、まるでカウンセラーの様な状態。悩み事を家の外にも中にも抱えるダニエルはキツい鎮静剤の中毒。妻のジュディスは子供達も大きくなり、そろそろ自分の人生を再開したいと思っている。イライラするとすぐにアルコールを飲んでしまう。息子のピーターはゲイ。家族にはカムアウト済み。ガールフレンドを見つける様にいつも勧めてくる祖父にはまだカムアウトしていない。双子の弟がいた。アダムは中国系でダニエルの養子。女の子にモテるが本気でつきあっているのはダニエルの友人の娘、キャロラインだけ。ただしキャロラインの母親は人種的な問題でこの交際には反対。娘のグレースは絵を描くのが好きで、漫画を描いている。マリファナを売って逮捕される。ダニエルの父はビショップ(メソジストでは監督?)をしている。アルツハイマーになった妻が自分の事を思い出してくれない事に傷つき、他の女性のもとに通っている。ジュディスの妹ビクトリアは、夫であるチャーリーがダニエルが学校設立のために集めたお金とともに姿を消してパニック。
Review
わお。すごいよ、このドラマ。たぶん「Six Feet Under」が好きな人はハマると思う。ただ残念ながら内容が内容だけに物議をかもして4エピで打ち切り。結局放送されなかった4エピ(3エピ?)も DVDに収録されているけれど、話が途中で終わってしまっている。どんどん面白さが増してハマっただけに残念。続きが見たいとか言ってももう無理なんでしょうね。ちょっと「Six Feet Under」と似ている部分があるので、どうしても比べてしまう。目に見えないはずの人物と話をしたり、ゲイの息子がいたり、むずかしい年頃のアート志向の娘がいたり。でも登場人物の入り組み方で言うと「The Book of Daniel」の入り組み方は異常。だけれどそれがだんだんわかって行って面白い。とにかくダニエルは色々な問題にぶちあたり、それについてボソッと言葉をつぶやいたり、疲れてまた薬を飲みそうになった時にキリストが現れ、一緒に問題を見つめる。決してキリストがそれに対してどうだとか道を示すわけではなく、キリストはただ見ていて、時には気持ちをほぐすために面白い事を言ったりする。そのぐらい。この作品が問題とされたのは、あまりにもキリストが普通の人間すぎるし、最初から牧師であるダニエルが子供を通して受け入れているからだと思う。ダニエルは最初からドラッグを売った娘を受け入れ、息子がゲイである事も問題としていない。ダニエル自身も聖職者としてよりも、妻とのセックスの曜日を決めているだとか、人間として普通に描かれている。カトリックの司祭とも時々仲良くしているし。 ゲイ要素について書いておくと、「Trick」で可愛いガブリエルを演じたクリスチャン・キャンベルが再びゲイを演じている。(老けたという感想は否めない)今回の役は、いきなり最初から家族にはカムアウト済み。それにこれと言ってステレオタイプなゲイじゃないので、演じるのは逆に難しかったかも。ピーターがゲイである事は、ドラマが始まった時点ではそれほど大きな問題ではなく、描かれる問題としては後回し。けれどあとで凄く大きな問題として扱われる。注目したいのは、このドラマの中で、カムアウトする段階について触れられている事。今まではカムアウトものと言えば、カムアウトするまでの苦労を描いたものがほとんどだったけれど、ピーターは既に家族にはカムアウト済み。本人はカムアウトはそれだけで十分で、社会全部に対して自分がゲイだとわざわざ言う必要は無いと思っているので、自分がクローゼットだとは思っていない。(いや、本当にその通りで、段階は人それぞれだと思います)彼が言う様に、何をするにも「ゲイの」とつくのは嫌だろう。(カムアウトした俳優がいつもそう言われる様にね。)ただ、最初はさらりと描かれている彼と家族の関係だけれど、彼に関する大きなエピソードになって、彼の家族へのカムアウトのエピソードも出てくる。で、他にもマフィアが絡んだり、消えたお金に関してのエピソードに新展開があったり、色々と面白くなった所で、このお話は終了。ウガー、打ち切りが恨めしい!!!
